🏢 マンションの理事長を拝命して思うこと ー 個人情報の壁と、見えない隣人たち

今年度(8月から1年間)、私はマンションの理事長を拝命することになりました。「就任する」というよりも、まさに”拝命”という言葉がしっくりくるほど、責任の重さを感じています。

マンションには47世帯が暮らしていますが、正直なところ、私はそのうち約3分の1ほどしか名前と顔が一致しません。マンションの周りを歩いていても、「あれ、この人、マンションの住人だったの」と驚くことがあるほど、住民同士の繋がりは希薄です。
マンション住まいの方なら、同じように感じている方も多いのではないでしょうか。

🔐 個人情報の壁が、理事長の仕事にも影響する時代

理事長になる前、私は管理会社の担当者に「隣に引っ越してきた方の名前を教えてほしい」と尋ねました。ところが返ってきた答えは、
「理事長に就任してからでないとお伝えできません」
というものでした。

今のご時世、個人情報の扱いが厳しくなっていることは理解しています。しかし、隣人の名前すら判らないまま生活するというのはマンションという共同住宅のはずなのに、どこか”無機質な集合体”の中にいるような気持ちになります。

🚮 挨拶なし・ルール無視の隣人に、怒り心頭

更に困ったことに、隣に引っ越してきた方は引っ越しの挨拶もありませんでした。もちろん、挨拶は義務ではありません。しかし、マンションという共同生活の場では、ほんの一言の挨拶があるだけで人間関係は大きく違います。
それだけではありません。
・祝日は管理員が不在なのに、玄関前にごみを出す
・ペットは抱きかかえるかキャリーケースに入れるという規則を守らず、そのまま犬を同伴する
こうした行動が続くと、「この人はマンションの規則を理解しているのだろうか」「この先トラブルにならないだろうか」と不安が募ります。
マンションは”共同生活の場”であり、規則を守ることで成り立っています。それを無視されると、どうしても心がざわつきます。

🧍‍♀️47世帯のマンションでも、名前を知るのはわずか

私はこのマンションに住んで16年経ちますが、それでも名前と顔が一致するのは全体の3分の1ほど。
3分の2ほどの方々は、
・すれ違っても名前が判らない
・挨拶を交わす機会もない
・どんな方が住んでいるのかも知らない
という状態です。
マンションの周りを歩いていて、「えっ、この人、住人だったの」と驚くことがあるほどです。
マンション住まいの方なら、この”距離感”に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

🏘️ マンションは“近いようで遠い”不思議な共同体

マンションは、物理的にはとても近い距離で暮らしています。壁1枚、廊下一本隔てただけの隣人。しかし、心の距離は驚くほど遠いことがあります。
・名前を知らない
・生活スタイルも判らない
・どんな人なのかも知らない
・何かあっても話しかけづらい
まるで”知らない人達が集まって暮らしている建物”のように感じることもあります。

🌿 理事長としての一年に願うこと

理事長という役職は、決して軽いものではありません。住民の規則違反や揉め事があれば、対応しなければならない立場です。
私がただ一つ願うことは「どうか大きな問題が起きず、穏やかに一年が過ぎますように」
マンション住まいの方の中には、私と同じように”隣人が見えない不安”や”規則を守らない人へのストレス”を感じている方もいると思います。
マンションは便利で快適な住まいですが、同時に見えない人間関係の難しさも抱えています。

📝 最後に

マンションで暮らすということはただ住むだけではなく、「共同生活の一員として責任を分かち合うこと」でもあります。
隣人の名前も知らない時代。個人情報の壁が厚くなり、住民同士の距離が広がる時代。そんな中で理事長を拝命する一年は、きっと試行錯誤の連続になるでしょう。
それでも、出来る範囲で、静かに、丁寧に、役割を果たしていきたいと思っています。