🌥 8月16日、曇り空の下で出会った一匹の蝉 ー 夏の終わりを告げる小さな出来事

8月16日。あれほど続いていた厳しい暑さが、今日はふっと肩の力を抜いたように和らぎました。空は一面の曇り。雨が降りそうで降らない、どこか”夏の終わりの気配”を感じる一日です。

マンションの玄関を開けた瞬間、共用廊下の床に、ひっそりと蝉が横たわっているのが目に入りました。
「また今年もこの季節が来たのね」
そんな気持ちになりながら、まずは郵便受けへ。そして戻ってきて、蝉をそっとウェットティッシュで抓み上げ、自宅のごみ箱へ捨てようとした時 ー ふと、過去の出来事が思い出されました。

🦗 “死んでいると思ったら、生きていた”——あの瞬間の驚き

これまでにも同じようなことが2回ほどありました。どちらも、廊下で動かずに横たわっている蝉を見つけて、「もう寿命なのね」と思いながら捨てようとした瞬間。
バタバタッ!
突然、羽を激しく動かし始めるのです。あの驚きといったら、心臓が跳ねる程でした。
蝉は地上に出てから一週間ほどしか生きられないと言われています。だからこそ、弱って動けなくなっている姿を見ると、「もう最後の時なのかな」と思ってしまうのがですが···

実際にはまだ生きていて、必死に羽ばたこうとしていたのですね。
その時は外へ逃がすと、蝉はまるで「助かった」と言わんばかりに、慌てたように空へ飛んでいきました。
潰さなくて本当によかった。あの時の蝉の勢いのある飛び方は、今でも忘れられません。

🌳 今日の蝉は静かに夏を終えていた

今日の蝉は、もう動く気配がありませんでした。そっと掴んでも羽は動かず、そのまま静かに夏を終えたのだと感じました。
蝉は短い命を精一杯生きて、最後は人の目に触れない場所でそっと息を引き取ることが多いと言われいます。
マンションの8階まで上がってくる蝉は珍しいですが、きっと風に乗ってここまで来て、力尽きてしまったのでしょう。

🌸 蝉さん、来年また逢おうね

蝉の姿を見ると、夏の始まりと終わりを感じます。
今日の蝉はもう旅立ってしまったけれど、過去に助けた蝉たちは、あの時の勢いで空へと戻っていきました。
「蝉さん、来年また逢おうね」
そんな気持ちを込めて、そっとごみ箱の蓋を閉じました。
曇り空の静かな一日。夏の終わりを告げるような、小さく優しい出来事でした。